フォアハンドのトップスピン

8月3日 日曜日

 

テニスサークルの常連が足首痛とひざ痛と用事で休んで5人だった。

ダブルスで4ゲーム先取するまでの試合を、

乱数表で組み替えた顔ぶれで戦い続ける。

 

最年長の〇〇さんは70を超えているが疲れ知らずだ。

山口県出身の痩身でテニスとスキーのコーチ経験もある。

冬はスキーの季節なのでテニスには来ない。

夏はいかなる炎天下でもテニスに来る。

連続試合しても息切れ一つしない。

フォアハンドは昔ながらの薄いグリップからのフラット。

現代のトップスピンだらけのコートで、スピード・コントロール

自由自在で、見ていると自分も薄いグリップに戻したくなるほどだ。

もちろんシングルバックハンドも隙はなく、こちらも見ていると、

ダブルバックハンドからシングルに戻したくなる。

よく試合前の小練習にさそわれて、今日も炎天下へとへとになった。

いろいろなポイントを指摘して教えてくれる。

腰より下に来た球は面を上向き気味にしてボレーしないとネットする。

本当にためになる。

 

若い〇〇ちゃんが途中から来て6人になった。

4勤1休から3勤1休になり助かる。

 

安物の空調服の風量1~3は効果が微妙だ。

空調服を着たままテニスするのは私だけだ。

建築関係の人が多いが、みんなは休みの時だけ着ている。

前回最後の一試合をばてて代わってもらったので今日から着る。

次回は会社支給空調服の風量2にしよう。

 

主催者の〇〇さんはまだ50代だがフランス帰りの

フレンチシェフのような容貌で貫録がある。

二人休憩で日陰テントの階段席から試合をみていた。

ラケットを握って軽く動かしていると、

「グリップ?」と後ろの席から訊いてきた。

「薄いグリップから変えてエクストリームまでいったけど、

 やっぱりウエスタンまでかな?って。感覚が違うし」

「ウエスタンなら軌道はこうだよ」

軽く振っていたラケットのヘッドをつかんで真横にワイプした。

「エクストリームなら違ってくるけど」

なるほど、エクストリームならもっと面が伏せるのでヘッドが前に

挙動するのか。とするとウエスタンでの推進力は軸足の蹴りか。

YUTUBEでのプロの解説で勘違いしていた。

あくまで個々のグリップによって規定されるんだ。

「ありがとうございます」

 

うちのサークルは基本、練習も指導もないけれど、

ときどき、みかねて?教えてくれる。

実験や考察が楽しみとはいうものの、外からの視点は

本当に有難い。

 

ゴルフ練習場とかで初心者が打つとすぐ指導しに来るおじさんを

昔は苦々しくも思っていたけれど、一年近く遊んで、控えめにアドバイス

をくれる距離感が有難かった。

 

その後の試合で、教わった軌道でラケットを動かし中ロブ気味の球を打った。

主催者の〇〇さんが相手の後衛ポジションでアウトと判断して見送った。

ボールはトップスピンがかかりライン手前で落下してエースとなった。